10月号
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すいかずらがまずみさんごじゅ珊瑚樹つややかな常緑の葉の珊瑚樹は庭木としてよく使われている。珊瑚樹は忍冬科・爽逮属の常緑樹で高さは普通五j六灯、大きいものは十五灯にもなる。私がこの木の釜削を知ったのは、まだ実をつけていない時最十だったので何故珊瑚樹と名付けられているのかわからなかった。秋になって笑が真赤に熟したのを見てようやく命名の由来がわかった木である。植物名には何故そうよばれているのかよくわからない々笠別が多い。私達は習慣的に一般名を使っているがその釜則の詩源、或は由来については間違った説をそのまま受け入れてしまっていることがよくある。古代から親しまれて来た草花や樹木でも、千年以上の歴史を経る聞に本来の意味がわからなくなるほど転枕したり、中国から入ってきた本草学の漢名が日本の異種の植物に誤用されたりしている。正しい知識がなければ花がいけられない訳ではないが気にしはじめるときりがない。珊瑚樹に関してはすぐに理解できたが、その赤い実は艶々していて背景の深緑色との対比が鮮明である。この実と葉にはあまり派手でない菊など秋の草花がよく合τつようである。花材珊瑚樹黄色小菊花器黄と褐色利花瓶9

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