10月号
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シ』員ピ猿さる蟹かに合戦で争いの種に利用されたたんぱぐりっV引い恥る甘栗は中国各地や朝鮮半島柿と栗は、日本人にとって古代から秋の生りものとして、その実の熟するのを楽しみに待ち佑びた果樹である。栗は日本中、到る所に野生しているが、野生の小きな栗を蜘軒、栽培されて大きな実ができるようになったものを丹波栗とよんでいる。いけ花に使われるのは、野生の小さな柴栗で、丹波栗はあまり使われていない。作例の花瓶に挿したのが柴栗、下に柿と一緒にころがされているのが丹波栗である。私達が食べている栗は日本の柴栗の他に、大きな鉄鍋で焼きながら売の平壌付近で栽培されている支那栗。ヨーロッパ栗は英語でチェスナット、フランス語ではシャテニエと云い、ご存知のマロングラッセが作られる。他にアメリカに、アメリカ栗と、チンカンピンと云う栗があるそうだが私はまだ実物を見たことがない。柿はもともと中国の楊子江沿岸が原産地なのだが、非常に古い時代に日本に渡来し、日本で多くの品種が作り出され、日本を代表する果物であると云ってもよい。そして柿は日本から欧米に移出され、日本語のまま、カキとよばれているようである。最近では五、六月頃、南半球のニるが、まだごく少量で季節ならぬ珍ュlジランドから柿が輸入されていと柿栗6

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