10月号
30/579

盛花瓶花の基本花型の中に立体、斜体、垂体という三つの呼び名があります。立体(りったい)はこのページの(あわ、けいとう)(山あじさい、ひまわり)(くり、白百合)の写真の様に、花器から上方へ立つ花型で、この形は明るい感じに見られるので比較的多い形です。ことに草花の場合は、殆どこの立体に入れることが多いです。斜体(しやたい)は3。ヘーシのキ、紅菊の盛花)の様に、横に横斜する形で、春の花木もの、山の木ものなどを活ける埠合に適した形です。垂体(すいたい)は花器より枝葉花の下がる花形で、やまぶき、こでまり、さんきらいの様に垂れる材料を活ける場合、また花器の高い形のものに調和する様に、垂れた形に活けます。柱がけ立体・斜体・垂体(ツルモドの花、高い合にのせる花、棚に活ける花など、垂体に活けるとよく調和します。立体、斜体、垂体は、この三つの姿をいいあらわす言葉であって、立つ形、横にひろがる形、下にさがる花形の三つをいいあらわす言葉です。―つの花形をいいあらわす拙本形(真副胴留控中間)の変化については、すでに講座のさきの号でお話をしましたが、盛花瓶花は基本型に活けると、どうしても花形が堅くなつて、ほんとうのよい花が作れません。むしろ、これから進んで自由な花形を作ってこそ、のびのびとしたいけばなが作れるのです。翌う人は最初に袖本型を羽1い、その次に応用花型を練習します。その応用花型の考え方についてお話しましよう。(左へ)A RR 場も合のを、選前ん景でに配な合るす材る料様のに茎考のえ美るし。い.. あRこの。ヘージには立体の形を二つ活けた。直立の形のあわを6本、Vるめけいとう5本の二種を、コンポート型のグレー色の花器に剣山を入れ、少し背高く挿した。(前方傾斜)あざやかな紅色のけいとうの花、黄みどりの葉を後方に置き、崩方にわの茎を並列して、それを通して後方の花葉を見る様に考えて活けあわた。Rの写真と同じ様に、直立線を通して、後の花を見せる様に、特殊な形と考え方のある花である。この山あじさいの白花、褐色の茎、.. 後方に黄、褐色のひまわりの花、白緑の葉。花器はグレーの長方叩の鉢様式の花器である。黄と褐色と緑と、グレーの花器の色が落将のある色調を作っている。この花別も立体の中に、前に細い線条を叩いき、後方にあざやかな黄と白緑を挿して、線を通して花を見る様な活け方をしている。Rの場合と同じである。あわも山あじさいも訂立しているが、少々は前方へ傾いている。この二つの花型は横へはり出さないので、上方へかなり高くのばして、ひろやかな形を作る。.. B 2 R秋色山あじさいけいとうひまわり

元のページ  ../index.html#30

このブックを見る