10月号
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し{R菊、、33R洋種の葉もの近みかける材料だが、柔かい葉に変化があってギボウシの葉によく似ている。百合の実が少し曲がっていて変化がある。淡紅の菊三本、細い花弁が淡泊に感じられてよく調和している。左方に倒れた百合の茎が花形に変化をみせている。「キサントソーマ」という。最庭に残りばなのキキョウが咲いている。ャプカンゾウの花と葉を添え、白菊二本をつけて盛花をつくる。自然趣味の温雅な配合だが風雅な趣味の花である。百合の茎に変化のある形が、この盛花を引き立てている。後方の菊が花形を奥深くしている。束し、アムステルダムのホテル・オークラに宿泊したときわざわざ俗悪)百合の実活について大体を知ることが出来たが、やはり新しい土地を理解すだが、とにかく今回の旅行でよかったのは、オランダの風景と(市内の見学をふくめて)イタリアのベネチア(ベニス)の二つであった。オランダではアムステルダムに一泊しただけだったが、日本からアムスに行き杓孔しておられる長岡純子さんにお会いした博士のお嬢さんでョーロッパでも著名なビアニストだが、ちょうど六月に京都の私の家へ来宅され、そのときアムスヘ行くことをお約部屋に来て下さって、お会いしたのだった。ホテル・オークラは日本資本で最近建築されたホテルで、アムスではいちばん高い建造物で最新の設備のととのったホテルだが、日本の資本力がヨーロッ。ハ各地で見られることは全く喜ばしい気持がする。長岡さんとお会いして、いけばなについて今後の協力をお顧いしたが、とにかく意義深いひとときだったと息っている。アムステルダムは活気に満ちた都市であるといわれているロッテルダムとともに繁栄していることを、深く感じられたのである。前回の旅行には。ハリに10日間拙在して、代表的な名所から、市民の集まる食品市場やスラム街までかなり見て廻ったので、。ハリの生るためにはある程度の期間を費すことが必要である。の「旅愁」にあるような「ロマンチック」だけでは、詩的な物語におわるのみではなかろうか。ダンス。ハーティーやショーをよく見たいと思うのだが、日程の都合で中々思っょうにならない。前回のときは、ムーランルージュとクレジーホースを見、今度は「リド」をみた。大体同じようなものあれが本場の「ショが少しわかった気がする。ダンス。ハーティーのすばらしいものを見たいものと思うのだが、次の機会に是非にと思っている。夢は段々とひろがってゆくが、団体旅行では到底駄目である。オ。ヘラ座も見たが疲れきった時間ではふんい気にとけこめるものではない。悠々といかにも貴族的な落着きをもって見ることが出来たならどんなに素睛らしいことだろうと思ったのだった。有名な長岡半太郎(ニッコード。ハリはヨーロッ。ハ第一の港「横光利一」—」なるものかということR キサントソーマ10

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