テキスト2011
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リュlカデンドロン仙渓ヤマモガシ科のリュlカデンドロンは南アフリカ原産の常緑樹で、高木から低木まで約八十種があり、その一部がオーストラリアやハワイで栽培され、切り花として輸入される。作例のような赤色系に黄色、緑色のほか、銀色の毛に覆われるものなどが切り枝ででまわる。花のように見えるのは若葉が色づいたもので、のぞき込むと初柑民に包まれるよ、つに球状の花が見、える。丈夫で長持ちしそうな花材だが、十句栄の色が鮮やかな間にいけて楽しみたい。枝先の色づいた初葉を眺めていると、なぜか阿波踊りが頭に浮かんだ。手を上に仁げて踊る姿やお轍子の躍動感。リュlカデンドロンはそんなワクワクするような元気をもらえる花である。夏休みに達しくU焼けした子供たちのようにも見える牒脂色のリュlカデンドロンに、みずみずしい葉をもっオレンジ色の透かし百合をとり合わせて同系色の花器にいけた。斤合の雄蕊も膜桁色なので、花いの相性もいいようである。玄関に飾っているが行合が次々に咲き、日々元気をもらっている。花材リュlカデンドロン透かし行合花器黄櫨色紬コンポート11

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