テキスト2011
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太繭糸百合花型株分け花器十六角型淡青色粕水盤初夏から秋までの川にけ本の円然品種の百合が何種類も咲く。この株分け挿のf株に使った糸百合も日本の原産種の一つだそうである。姫百合に似ているが茎が細くて葉の幅も狭い。そして花弁も長くてすんなりしている。同じような名前の糸柴百合というのもあるが、これは朝鮮半島から中国東北部に分査9る百合で葉は糸百合よりずっと細長く蛇白合の近縁種とされている。だが糸百合の来歴は私の持っている資料のどこにものっていない初めて手にした花である。株分けのE株の太闘は毎年生花にいけている花材なので説明の必要はないと川ゅう。作例では糸百合を真、副、留の三体に使っているが、情には庭の葉蘭の葉の長さ十γほどのものをそえてもよかったかもしれない。初対面の花に出合うのは楽しいものである。{山ヨ絃周司6

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