テキスト2011
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省略形のいけばな「二本でいける」。盛花立体直一(主型の省略形葉の・牛しき作しきした蕊川被は器に一本立てるだけでも充分美しい。例えば5頁の右の写首穴は剣山に一本の蕎識を立てただけだが、剣山を砂利で隠すことでシンプルないけばなとして飾ることもできる。そこには菩蔽一本と器との出合いがあり、水際だった美しさがある。ただし葉が生き生きしていないと駄円だが。そのシンプルな姿にもう一種類の花材を水際に加えてみると、花と器の関係に加えて、花と花の調和にも目を向けることができる。芹段の稽十円では三種類でしかも本数も多くいけることが多いので、種類、二本では少し物足りない気がするかもしれないが、円分白身のいけばなを見つめ直すためにも、日頃からこのような小さないけばなをいけることも大事なことだと思、っ。たった二本、されど日本美!。荒川被の葉が途中で折れていても、葉を小さく切り直軽くすれば残せることがある。また柴脈に添って一一つに折りぐせをつけるとシャンとする。ル来牡けはキャベツの仲間でヨーロッパ原産。江戸時代より知られ、日本で独自の品種が作られた。主材替磁(館山微科)副材葉牡丹(油菜料)a一4 τて

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