テキスト2011
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制ん内.・つ仙翁〈2頁の花〉〈伝説紙の花〉爽やかな支のいけばな。青葉の枝から問季咲きの拡布を覗かせてもう一穂、時釆ナの花色をそえる。花の色に合わせた敷物のkに飾ると、部厄の一向に季節の輝きを感じることができる。花筏は木本科・花筏属の法業低木。北海道南部以南の森林に円生する。春に葉の仁に小さな花を咲かせて、夏に来の上にできる黒い実は食べられるそうだ。葉を筏に見立てた名前は姿とともに可愛らしい。松本仙翁は撫子科・仙翁属の多年草。九州阿蘇山の芋原などに自生し、夏に咲く樫色の花は人目を引く。涼しげな染付の鉢にいけ、白地に赤い模様の敷物に飾ると、仙翁の花色が優しく見える。矢車草今にも風を受けてクルクルと回りだしそうな葉の形。鯉憾の悼の先で回る矢車に似ているので矢車草。存在感のある葉だけを秋に使ったこともあるが、丁度花が咲いていたのでいけてみた。小さな白い泡が弾けたような花穂。深山の谷沿いの湿った風がひんやりと吹いてくるような風情である。紺色のパックに紺色の器で青紫色の桔梗を添えていけるとさらに涼感が増す。セピア色の紫陽花を沈めて水際をおちつかせた。仙渓仙渓2

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