テキスト2011
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仙所長周司満作椿花型真流し二種挿花器褐色焼締め鉢花付きのいい満開の黄花満作。そして枝振りも。真の枝はほとんど手はくわえていない。副と胴は二股になった枝を使った。満作という名前には色々な説があるが、どれも正しいような、もとの名前が靴ったような呼び名である。地域によって多少の早い遅いはあるようだが、九州の中央の山岳部から北海道南部に向かって三月から四月にかけて北上しながら咲いてゆくようである。種類としては作例の黄色の花の咲く満作の他に錦満作、阿あて哲つ満作、支那満在守があり、満作科、満作属の落葉樹である。枝は柔軟で携めやすい。春に花の咲く枝物花材は、花の美しさを強調したいので真や行のような花型ではなく、草型の真流し、副流し、或いは留流しにいけることが多い。真(流し枝)み:r~高リ7

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