テキスト2011
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いぷさhv30 で も二月の中旬頃から花屋さんに三月はやはり:・、舞い上がる〈2頁の花〉花材桃チュ花器溜塗木製鉢〈表紙の花〉桃の節句の行事、といっても何年かに一度床の間にお雛様を飾るぐらは沢山の桃の枝が並ぶので、それを見るといけて早春の息吹を感じとろうとする。桃(蓄薮科)ととり合わすのに特別な花はいらない。菜の花やチューリップ(百合科)で充分だと思う。桃の花が主役なのだから。いけられた桃の花で好きだったのは、私が中学生の頃、母の盛花。淡く温かな紫色のコンポートにデツフェンパキアの白い斑の入った大きな葉、そこに鉄砲百合をそえて、のびのびといけていた。今年も桃をいけるだけで私には充分な三月三日なのです。ーリップ三色以前、父がテキストで解説していたタマネギ型に挑戦してみた。タマネギ型とは?。玉葱を縦半分に切った断面のように枝を立てるいけ方。水際から広がるように立ち上がった枝が枝先で真上にもどるようにすることで、横幅を広げずに上へ立ちのぼる花型をつくる楼子仙渓2

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