テキスト2011
10/144

すぐしんのきしんくほんみわら木当。①立て幹を込葉に真っ直ぐに立て、真の若松をさして、立て幹に針金でくくる。③正真と胴をさす。初歩の立花「若松真の立花」花器/陶花瓶花材/若松〈表紙の花〉赤芽柳②それぞれの役枝を出口の高さを変えてきしてゆく(見越、副、請、控枝、流枝)。③前置を加えると9つの役枝は揃うが、水際や後ろ側にも適宜加えてゆく(表紙の花)。花型水{Ill 真の真五葉松寒菊立花の基本立花(立華)は室町時代の「立て花」から発展し、江戸時代初期に成立した。役枝(古くは道具と呼ばれた)は真(心)、正真(正心)、副、請(受)、見越、流枝、前置の七つが定まり、後に胴、控枝も加えて九つになった。真の枝が中心に真っ直ぐ立つものを「直真(心)」と云い、真の花形と呼ぶ。真の枝が途中で横に出るものを「除真(心)」と云い、行の花形と呼ぶ。砂鉢などの口の広い器に一株、二株で立て砂を見せるものを「砂物(砂の物)」と云い、草の花形と呼ぶ。またそれぞれに吉一戸行革がありすべてで「九品の花形」と云う。こ花留には藁を束にして作る込藁を用いてそれへ立て幹を立てる立て方と、直接花器に立て幹を固定しそれへ結わえて行く立て方がある。それぞれの役枝の出し方は次のようになる。真・:直真では真っ直ぐ立ち、除真では梢を正真の上へ戻す。他に相生真、合真、二つ真がある。正真・・・直真では真の前に立てるので真かくしとも云う。除真では中心に真っ直ぐに立てる。副・・・古くは露請と云い、真に添いのぼらせて真に勢いを与える枝で、hv 請・・・真の勢いを受ける枝で、真や立花の技法方の花形をつくる。左後ろへ柔らかく枝垂れるようにいれることが多副に応じたつくりかたをする。右やや後ろへ山す。見越・・・正真との映りをtrJ胤しながら花形に奥行きを与える枝。前置とのつり合いをとる。流枝・:水際低く横へ長く出る枝。右やや前へ振り出す。詰と梢が揃わないよ、つに。前置:・花形の要として正面の水際に低く出す。胴・:正真と前置の聞に景仏)多く丸くつくる。控枝・:流枝とのつり合い、副との映りを考えて左後ろへ出す。横へ出る役枝は必ず出口の高さを変、える。ここに述べた役枝の説明は基本として捉え、実際には手にした枝により、つくりたい花形に合わせて様々に出し口や形は変化してゆくことになる。立花の足元は真っ直ぐに立ち上がるため、それぞれの役枝は真っ直ぐ立って出口で曲がっているものを選ぶか、針金を添えて携めて振り出すことになる。他の技法は改めて説明する。玉水/ 椿藍liギ6

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る