テキスト2010
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一斗立葵葵仙の花粛。初夏の朝、まだ涼しい間に立葵の花が咲いているのを見ると、とても清々しい気分になる。今でも咲いているかもしれないが河原町の今出川を少し北へ行った賀茂川の丙側で誰がお世話なさっていたのか知らないが、毎年締麗な立葵が咲いていた。いいなと思って、その近くの悶芸店で見つけた種を買ってきて庭に植えてみたのだが、発芽もしないうちその夏は終わってしまった。立葵をいけたのでで印象に残っているのはピラミッドの前で素子がいけたピンクの花だった。的℃ほどもある砂漠地だったので、いけて写真をとり終わったら花はクタクタになってしまっていた。花材事典などの解説には、いける前には必ず水切りしたあと、切口を焼いて深い水に軒らくつけてからいける、とされている。ん弘美にとり合わせたのは三白草と紫陽花二種。丸くかたまった紫陽花は花の小さい山紫陽花との対照。大きい長方形の剣山を縦長に使っていけた。花の前後の間隔を広くとり、風通しがよくなるようにいけている。花材紫陽花二種花器立芸〈.プ円首十波紺色刷八角型コンポート11

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