テキスト2010
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「ストレリチアの花を出す」省略形のいけばなO三体いけ立体真主型の省略形この一年間、子供のいけばなの参考にと、基本花型の六つの役枝主材枝若松(松科)副材ストレリチア(虫芋科)菊(菊科)を簡略化し、おもに三体でわかりやすく解説してきたが、二一体でいけてみると理解しやすい上に、メリハリの利いた花型になる。というわけで、今月からは初歩のいけばなの参考になるような二一よ、っ。体いけの作例を解説してみストレリチアは南アフリカに分布する非耐寒性の大型多年草。和名は極楽鳥花といい、砲の中に数例の花がしまわれていて、オレンジ色と青色の花が出た姿は色鮮やかな南国の鳥を連想させる。ストレリチアの花はできるだけ砲の中から引き出していける。柴は船のオ!ルに似ており、作例では葉の途中で切って短めにさし、水際を引き締めている。松は下の二つに分けていけている。上半分の大きな枝を立ててから、その後ろに小枝のついたド半分を添えて松の茂みをつくる。茶色くなった葉は取り去る。水際の菊は葉をていねいに広げ、前へ倒してさし、花担に一惇みを与える。ストレリチアの花を折らないように引き出すのはなかなか難しいが、砲をぐっと広げてから花をゆっくり引き出すといい。花は長く保つが、やがて傷んだら、また次の花を引き出して更に長く楽しむことができる。一本の枝若松を上と右横から比たところ三体いけ立体真主型の省略形(逆勝手)点留真冨リ4

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