テキスト2010
25/137

(第宅確郵便物認吋1985年日月おU)桑原専度流いけばなテキスト湖号2010年2刀lH発行(毎月i問l日発行)桑原専断底流家元発行仙粛彩歳冬のことを玄冬ともいう。小同では東西南北、春夏秋冬にそれぞれの色と神獣を配している。冬は玄、黒のことで、神獣は黒い亀で玄武。方角は北。春は青で、ご存知の青春。方角は東で神獣は青龍。夏は朱色で方角は南。朱雀が居て朱夏ともよばれる。秋は門で凶となっている。そして白秋といい、円虎がその神獣とされている。因みに、中凶の国土の中心は黄色らしい。黄土高原からの黄色い土が西風で降り積もって出来た国土だからそ、つい、つのだろ、っ。比最もご存知の古川松塚占墳の玄室の四方の壁面には、北に玄武、東に青龍、南に朱雀、西に白虎が捕かれている。おまけに円月星座まで描かれているので安心して永眠できる設えなのである。立冬の説明から高松塚の玄室(古墳などで棺をおさめる部屋のこと)の話になってしまったが、別に暗い話をしようという訳ではない。私には嫌いな季節はないが、一年のうちで冬が好きなよ、つである。私達は来ミて附い冬の伎でも明るく温かな心を持っている。北欧、スウェーデンの友人、ガラス作家のヴァlテル・パリiンは「一度冬に来いよ。俺の国の冬は夜が定価万一五川22U一\\ぎをさ・}戸』老長いから一晩中楽しく過ごせるぜ、二人で来いよ」と云ってくれていた。この瓦の盛花は、玄、或いは黒を意識していけたわけではないが、奥の薄暗い床の間に飾っておくと、スイートピーのピンクと、シンピジュlムの淡緑色が浮かび上がり、目が暗さに慣れてくると、濃い紫のスイートピーとフィロ「アンドロンの褐色も感じはじめる。とり合わせとしては、季節の花ではないが、んその夜、暗い部屋にこんな配色の北があってもいいのではないかと思う。京都の冬はずっしりと寒い。雪国より過ごしにくいかもしれない。あまり積もることのない京都では、たまに庭の椿の葉に雪がかかると、孫達は「おじいちゃま散歩に行こう」る。たまの般市」はいいものだが、豪雪地帯の冬は大変な季節、だと思、っ。毎年屋根の雪おろしでの事故が出ているが、ケンチャン達に一石わせると「あんな雪の所で暮らせたらいいのに・・・:・。」毎年京都駅の新幹線のコンコlスで「京の冬の旅」のいけばな展が開催される。うまく京都の冬をいけてみようとするのだが、今年は:::。花材スイートピー一色シンピジュiムフィロデンドロン花器ガラス鉢とk釘茂あたりまで引っ張り出されoヨ町凶}百円mωゆコ一−na

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る