テキスト2010
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オレンジ色から赤ヘ仙驚ロ頁の花とくらべると、格段に明るい色のとり合わせである。そして私の好きな配色でもある。今日も稽古花のとり合わせをきめに行っていたが、昔とくらべると、花の色数が何十倍にもふえているので一々名前を覚えていられない。花屋のお母さんは私と同い年である。やはり名前が憶えきれなくて、娘さんに「え!と、これ何ちゅう名前ゃったかな」と聞いている。私も同様で、自分のいけた花の名前を覚えていないので、よく概子に聞く長い問、テキストに花材の解説を書いているので初めての花でも、それが何科、何属の花なのかの見当はつくが、新しく作り出された交配極の閣芸品種名まではわからない。エピデンドルムは原種だけで七OO種もある。その中から交配品種が作り出されているのだが、蘭の図鑑を見ると仏む形も様々で一年中その何種類かが花屋に並んでいる。ガーベラもエピデンドルムも無季節的な花だが、曇り円や晴れていても北風が冷たいけにはこんなとり合わせをいけたくなる。小輪種を選んで暖かそうな色の花器にいけ、居間の窓辺に飾った。花材エピデンドルムガーベラミリオクラダス花器朱色金縁花瓶一色a10

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