テキスト2009
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祇園祭・:ゆめド紫レ気、い陽花仙渓毎年、点都いけばな協会の皆さんとともに祇同祭に花をいけている。四条繁栄会と祇園商店会の各店舗に、流派代表者がいけこむのだが、毎日の世話が大変で、それぞれにご苦労されている。でも、店側では商品スペースを空けて花の場をつくり、私達の花を心待ちにして下さっているので気を抜くわけにはいかないし、店の雰阿気に合わす工夫も、やり叩斐がある。いけばなが地域と関わるテストケースとして、京都から全国にひろがっていけばいいと思う。京都では祇園祭が終わると梅雨が明ける。一昨年の祇園祭は山鉾巡行の日に大雨が降ったし、昨年は宵々山に台風が近くを通過した。祭には岡った雨だが、植物には恵みの雨。町中ではそろそろ盛りを過ぎた紫陽花も、山中ではまだ元気に咲いているに違いない。そんな野生の紫陽花を求めて、フランスのノルマンディーからやってきた女性がいる。彼女は紫陽花に魅せられて研究を続け、ノルマンディlに紫陽花園をつくってしまった。ヨーロッパの庭園では紫陽花がのびのびと育って多くの人の心をとらえている。その紫陽花のルーツをたどって、H本に野生の紫陽花を探しに米たわけだ。山奥から町に出てきたところという感じ。山の中をがむしゃらに歩き回るため、船舶用のGPS(位間測定器)がないと遭難してしまう、とさらりと云う。大切に採集した根を郵便局からフランスへ送っていた。そんな苦労の末、彼女の紫陽花園には野生種、闇芸品種をあわせて千二百種の紫陽花が育っている。花の魅−Mは人を動かす。感動を円分だけのものではなく、多くの人に体験してほしい。彼女のエネルギーはそこにあるようだ。いつの日かまた、ノルマンディlにム古いに「什こ、っ。コリlン・マレさんを京都駅に迎えに行くと、今、11

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