テキスト2009
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しゃれか旬、一白真A社若花型行型U。紫色の社若の花に、それほど堅牢花器多角形淡青色粕水盤万葉時代、社若の花が咲くと狩衣に花を摺りつけて男達は狩りに出かけたらしい。本には衣に色をつけるためと書いてあるが、お酒落のためなのだろうか、そうでもなさそうである。とすれば、その色や香りで獲物が集まってくるのだろうか。万葉集にはかきっぱた衣に摺りつけますらおのきそひかりする月は来にけりという詩が出ている。位有の美しさを詠んだ叙情詩ではなく叙景詩である。叙情詩の多い杜若の花が、狩猟と結びついているのは他にも例があるのだろうか。杜若の咲く頃、益荒男達はどんな獲物をねらって勇んで出かけたのだろうな染色力がありそうにない。だとすれば狩りのための一時的な色付けにすぎない。杜若の色に獲物に対する呪術的な観念があったのかもしれない。後世の杜若色の染め物とは少し意味がちが、つよ、つに思、っ。まtらおえもの7 {山芳尿病司

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