テキスト2009
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/一口問M門えにしだ金雀児(白花)花型行型花器淡花色粕コンポート漢字ではエニシダを金雀児と書く。いけばなには一年を通じて使、つが、金雀児をエニシダと読める人は少ないだろう。エニシダという名は、スペイン語の「イエニスタ」という名前だったのが十七肝紀の中頃日本に渡来してから靴って「エニシダ」とよぶようになったそうである。その頃渡来したのは黄花エニシダだったのだろう。それなら小さな黄金色の花が細い茎に群がって咲く様子から「金雀児」と名付けられた理由はよくわかる。原産地のヨーロッパでは季節になると、野生や庭に植えこまれたエニシダが方々で咲いている。花色も白は少なく、黄色、オレンジ色などが多く、地中海の明るく澄んだ光の中で輝いている。いけばなで、よく使われる白花エニシダは地味な花だが独特の細い線を性化だけでなく盛花にもよく使われる。先代の「専渓生花行事」には黄花エニシダのいい作例が出ているが、参五句にしてほしいと思う。真留/uddfftlJ 爾6

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