テキスト2009
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素子先生〈叩一員の花〉仙渓強い赤色〈9頁の花〉楼子グロリオサの赤い色は、波打って反りかえった花弁に、政色い縁がついているので、そのコントラストが強くなる。他にも小輪種でオレンジ色の品種やレモンイエロー、ワイン色がかった紫色のもあるが、作例に使った品種が育てやすい大輪種ということである。一年中し冗られているので色々なとり合わせが考えられるが、春には当柳や小手控にそえることが多い。グロリオサの強い赤には向が無難な配色といえる。他に門花のカラーやアマリリスといけ合わせるのも好きな配色である。色の強い花なので、とり合わせる花はよく考えたい。花材グロリオサ小手越花器赤色ガラス花瓶先日の稽古で、皆さんがカラlの足もとをちゃんと緑色の細針金でくくっておられた。そうすると剣山にしっかりとさせるのだ。「素子先生からこうするように教えられました。」「いつも云うてはったなあ。丁寧に。水はたっぷりと!」そんな時、母はすぐそばにいるようである。今年の夏で母が亡くなって五年10

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