テキスト2009
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ろうげつ一一月(服月)に咲くので蝋梅が正しそしんろうばい素心臓梅花型草型副流し花器灰円色紬水盤梅のような形の花が咲くが、蝋梅は別科の服梅科の落葉低木である。そして梅より香りは甘い。蝋梅は蝋梅とも書くが、旧暦の十いのではないかと思う。蝋梅の魅力はまず薫りだろう。一枝いけておくだけで部屋の中が甘い匂いで満たされる。旧暦の服月は太陽暦では一月の末頃、季でいうなら大寒の候である。庭で見る臓梅には、開花期にも枯葉が残っている。一年中で最も寒く冷たい季節に燃定叩に枝先にしがみついている枯葉には何とも云えない大寒の季を感じる。枝に散り残った枯葉も季の風情なので、枝付きはそのまま整理せずにいけてみた。件、皆まで淡く半透明な蝋細工のよ、つな花片、触れるとカサカサとかすかな音のする枯葉。とりあわせは淡色の椿にすることが多い。仙渓7 面リ留真)

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