テキスト2009
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1レ宇品、っ。えんこうすぎ猿猿杉花型草型副流し花器煤竹寸筒一束五本で完られている猿狼杉は束をほどいてみると色んな形の枝が出てくる。真にしたような枝先が十本の短い細枝に分かれているのや、副に使ったような長い細枝が七本でている枝、胴や留、控にあてたような枝も入っている。どの枝を真にし、どれを副にあてられるか、大体の構図を牟えながら枝どりする。真の場合、図で示している太線の形を基準にして、他に二十本ほどのび出していた細枝を十五本に減らした。副も長く右にのびた枝を主にして、余分と見られる細枝を落として形にしている。だが型に甲」だわり過ぎて枝数を減らすと、痩せて貧相な生花になってこの作例では三本の猿嫉杉から五体の一瓶を作ったのだが、殆ど余り枝はださなかった。芳白正扇司{山6

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