テキスト2009
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(第三種郵便物認可1985年日月お口)桑原専慶流いけばなテキスト刊号2009年1月ln発行(毎月IM1日発行)桑原専度流家元発行定価五二五円EG一\\老名ぎ・}ハ亡者洛中冬将軍仙粛このシクラメンは、鉢植で買ったのだが、栽培業者はこの極のシクラメンで大賞をもらったと大きな貼り紙をつけていた。花は六十輪ほどついていた。十輪だけ使ったのだが、翌日になると、どこを切ったのかわからない。勝下に形を整えてくれている。赤芽柳の軸や芽の表皮は今が最も亦く濃い美しい季節である。でも暖かい部屋にいけておくと、皮がはずれ出して花穂が出てくる。赤い皮は完全防水のレインコート。中の花穂はカシミアのものように柔らかく暖かそうである。暖房のきいた部位の中だと、コートをぬぎたくなるらしい。そんな暖かさなら、水仙や白椿のような冬のH化ではなく、明るい花をとり合わせてやった方がいい。これからはもっと寒くなる。何しろ京都の北山には冬将軍が大Jド胡よあ座〈勺をかいて、底冷えを吹きおろして、人々が行を縮めて歩く姿を凡て悦に入る季節なのである。だが私達の部屋の中はシャツ一枚で過ごせるほど暖かいし、鍋物を家族で囲めば冬将軍なんて知ったことではない。おまけに暖かそうな花までいけであるのである。化材ぃ亦芽柳シクラメン花器金色鳥形コンポートωzm凶ωωm山口wo−−の05「

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