テキスト2009
141/146

立a桐満天花器焼締花瓶先代(卜i附咋渓)は時々、「隆ちゃん、花器見に行こ」と一ぶって誘ってくれた。この花瓶も「これ、あんたの枝物の生花に良さそうやで。厚手で配りもしっかりかかるし使こうてみ」と。実際に梅や桜の太くて電い枝を副流しにいけても、しっかり枝を留められたし、倒れたりすることもなかった最近あまり使つてなかったが、この桐の大枝には良さそうである。太い又配り木をしっかりかけていけはじめた。桐は卜一月頃、黄粉をまぶしたような告と、この存咲いた花の尖が褐色に枯れて蓄と枯実の対照が季節らしい風情である。満天日生の紅葉を留と符にとり合わせて十二月の生花に仕立てた。花型草型草流し一一種挿星紅葉仙粛7

元のページ  ../index.html#141

このブックを見る