テキスト2009
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赤い実〈これから冬の花が沢山出揃う時季になる。服梅、水仙、椿もいけたいし柳類、アマリリスにシクラメン、寒桜、松の色々。そしてお正月の花も考えなければと楽しい一と月である。花材淡紅色椿胡蝶蘭花器暗赤色紬花瓶今月のテキストには赤い実をいけた作例がいくつか出ている。三頁の赤い実は霊草微の実ということだが、何という名前の蕎綾の実だか花屋に聞いてもわからない。野茨の実よりも大きく、鈴蕎磁の実より小ぶりで艶々と赤い。白蓄蔽をとり合わせ、雪柳の紅葉をそ、えたが同じ茸単微科の植物ばかりが集まっている。京都には紅葉の名所も多いが、晩秋の浩北から洛西にかけての散歩道には、雪柳、錦木、南天などの紅葉が古い家の土塀越しに見えるのはいいものである。それは多分この街に住んでいる人々が何気なく味わう晩秋なのだろ白番綴紅葉雪柳花器内色紬三陵水盤3頁の花〉棲子3 、「ノ,J。←vnul主ιA午J 野菩蔽の実

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