テキスト2009
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\\A仙粛彩歳知らないことが多すぎる、ということは、知っていることが、ごく僅かだということである。その上知っている、と思っていた事柄でも間違った思いこみであることも随分多い。うになるらしい。勿論それまでの過だが知っていることが少ないのがはっきりわかると、見るもの、聞く昔、読む本の行が新鮮な感じで頭の中に入りこんでくる。此頃楽しいのは、そんな時間に出合ったときである。忘れていたことを思い出させてくれる機会、それもいいのもである。日々新鮮な気分で楽しんで居られる人間の脳にも多分記憶の容日再というものがあるのではないかと思う。人は生まれてから何年かの問、新しい脳に言葉や色んな経験が蓄えられ、積み重ねられてゆく。中年までに詰めこまれる知識の量は膨大な量だろ、っ。そして、中年を過ぎる頃には脳の容量のぎりぎり満杯近くまで記憶は貯まってしまっているのではないかシ」田?っ。容円近一杯まで来たら、そのあと入ってくる新しい知識は、古い記憶のうち、それほど大事に思っていないと脳が感じる部分を、多分消し去ってくれて、新しい知識の入る部分を作ってくれているのではないかと思う。丁度おなか一杯になったら、それ以上食べられないのと同じことかもしれない。健康な脳にはそんな働きがあるのpりり1レい。だろうか。だが満杯になった脳には、それまでに溜めこんだ知識や経験を整理し、うまくつなぎ合わせて向分なりの判断や結論を作ることができるよ程で間違った知識を後生大事にかかえこんでいなければの話だが。忘れることの健康さ、というと、よく物忘れしてしま、つ今の私の生華麗の居直りのように聞こえるかもしれない。或いはそうかもしれないが、のも、そう考えていられるからではないだろうか。とにかく何を見ても聴いても面白いのは記憶のかけらが何とか、?まくかみ合って動いてるかこの盛花に使った葉はジャングルキング。まるでアニメに出てくる巨大ロボットのような名前がついている。見たとおり里芋科の観葉植物である。型宇科の植物は全部で一O五属、二五OO種もあるらしい。変な名前なので調べてみたが、正式な名前(学名)がわからない。だが葉の表面の緑は濃くて艶がいい。ただ葉柄が短いので、あまり横にはり出したりしにくい。とり合わせに濃い+妻小色のカラーを使い、その色をひき立てるのに’円花のクルクマをそえてみた。ジャングルキング仙驚

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