テキスト2009
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ベ仁まんさ〈子供のいけばな「秋の木と秋の花」O三体いけ斜体副主型の省略形一年中売られている菊。そんな菊の本来の季節は秋である。菊は口が短くなるのを感じて咲きはじめる。中同生まれの日本育ち。万葉集の時代にはまだ歌に詠まれでもいなかったが、およそ千年後の江戸時代には素晴らしい品種が沢山作り出された。今や外国でも菊はとても人気があり、せるものが主流である。日本では指といえば一輪咲きが好まれ、中でも花弁が糸のように細い糸菊には、秋ならではの美しさがある。菊は他の秋草に比べても丈夫で長保ち。いけたあとも日に日に花弁を伸ばし、大きく咲いてくれる。永く楽しんだあとも、短く切って水に浮かべてさらに楽しめる。丸葉の木は満作の仲間で、赤い花が咲くので紅満作とも呼ばれる。ハート形の葉がだんだんと赤く色づいてゆき、赤い葉から散ってゆく。葉と葉がぴったり重なっていたら、はなしておく。主材丸葉の木(満作科)副材菊一本の茎に多くの花を咲か二種(菊科)右横から見たところ体いけ斜体副主型の省略形真4

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