テキスト2009
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ヘ古U申書部扇子却芳心汀リ世HJわれもこう亦紅小判トルコ結梗楼子仙粛彩歳にKIDと書いたら、次に会った時楼子の名は楼子、桜子と書くと嫌な顔をして訂−止を求められる。私の花披は仙荷。仙斎とは冷いていない。斎も桜も略字だが、現在の常用漢字となっている。ついでに一五うなら、私の隆吉という名前も、生まれたときにつけてもらった隆はF偏に努は久の下に一を書いて生と書く。隆も棲も旧字だが戸籍謄本には、その旧字で登録されているので略下では受け付けてもらえない。私の友人にDAVID−KIDDという名前の人が居た。手紙の宛名「僕の名字はKIDではない二つのKIDDだ」と訂正させられた。Dを一つ抜かされるとKID(児童)とい、つ意味になってしまうのかもしれない。もう一つ、ついでに云うなら仙蔚彩歳の歳の字も、中の方についている「小」は本来なら「心乙なのである。仙という字も天上、或いは山の中に選った人とい、♀以味で「倦」と書かれていた。私も花競を「倦驚」にしたかったのだが、改名する時、素チに「そんな字、誰も意味も読み方も知らないわよ!」と一ぷわれて「仙薪」にしたのだが、意味は同じなのである。そういわれれば気取り過ぎかもしれない。漢字制限がはじまったのは、敗戦Dが後間もなかった頃だった。削られた漢字表を見て、こんなことで大丈夫なのかな、と思ったが、戦前からあった漢字タイプライターは英文タイプライターと比べると、恐ろしく能率の悪いものだった。成る程日本も漢字は止めて、仮名だけにすればと思ったのだが、仮名だけで文市の立味は通じそうにない。例えば「ショウカン」という発音の言葉が辞書には二十五語も出ている。昔電報では片似名しか使えなかった仁、卜字まではいくら、それ以上は4字ごとにいくらと決められていた。だからできるだけ字数を少なくした。おかげで笑い話にしかならないような立味のとり述えがよく起こった。漢字仮名まじり文の庁が便利だし、ローマ字の英文より速読には能率がいいそうである。四千年近く昔、象形文字から出発した漢字は少しずつ進化しながら現代まで生き続けている。パソコンもその生命の強さをとりこんできたようである。それに而’円いことには、パソコンが普及しはじめるようになった頃から漢牢歳定が流行りだしたそ、つである。仮名で打ち込んだ言葉を漢字に簡単に変換できるので、若い人達も決乍、それも山い漢字、州数の多い字をどんどん保つようになって漢検を受ける人が増えたそうである。漢検の理事は文部制字省から報償を受けてもいい符なのに・:

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