テキスト2009
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おお子供のいけばな「立つ花、おおう葉」O二体いけ立体真主型の省略形主材いけばなに使われる花には、花の支七に葉が豊かについている副材ベゴニア黄花海芋(里芋科)(秋海業科)ものもあれば、ほとんど葉が取り去られているものや、もともと花と葉が別々で花だけが完られているものもある。葉のない花だけのものには、何か別の業の茂みをとり合わせることによって、いけばなができあがる。花が直立するようなものなら、その足もとを覆うように別の葉を加えるといい。海芋は英名をカラ!という。南アフリカ原産の里芋科の多年草。H本へは一八四二年に向花のオランダカイウが渡来した。白花のほかにも黄色、桃色、瞭脂色、緑色などの品種があり、自然開花の初夏以外にもほぼ一年中完られている。筒状の仏炎査の中に見える棒状のものが本来の花である。葉は矢尻型をしている。ベゴニアは秋海裳科の多年草または半低木で、その仲間は約二000種が世界の熱材から亜熱背に分布している。葉の形が左右非対称で、模様や形に変化が多く、観葉植物として鉢楠で売られている。作例には黄色の黄花海芋と、葉に星斑の入ったベゴニアをとり合わせ、まずベゴニアで花器の上をおおっておいて(留)、その聞から黄花海芋を立ててゆく(真)。切ったらすぐに水切りをしてしばらく水に休ませてからいけ、取り去った葉も加えて茂みをつくる。海芋の長さは花器の幅と高さを足した長さの山倍くらい。海芋一本にベゴニア少しなど、本数などは自由に考えればいい。ベゴニア以外の鉢植ではカラジュlム、コリウス、アロカシア、シンゴニウムなどが使える。切り葉の観葉植物としては、アンスリウム、モンステラ、セローム・クッカパラ、ドラセナ・ソングオプインディオなどが扱いやすい。ベゴニアは鉢から右横から見たところ二体いけ中間立体真型の省略形\1illJ/〆γ 4

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