テキスト2008
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ひおうぎついたてフQO檎扇も八月に入ると姿の良いのが檎扇花型行型花器白色利花鉢今年も衝立の前で、この檎扇はおとなしく祇園祭のおつとめをはたしてくれていた。めぐってくる季節の花をいけていると、過ぎていった日々を憶い、自然と歳月のかもし出す美しさに、風土の恵みの豊かさを感じる。夏の生花で好きなのは社布と太闘の株分けである。夏咲きの杜若は背が高い。花は四十γぐらいのを五本、葉組は七組。太蘭は十九本ぐらいを八Oγほどの高さにとって大きな水盤にいけて、階下の中の間の衝立の前に飾る。微風に杜若の長い葉がゆれるのを見るのが好きなのであ花屋に出てくる。左の図のように程良い葉並びと、適度な反りがついているといい槍扇の生花ができる。万依帰司f~I 7

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