テキスト2008
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この作例では、枝の姿を生かすために基本花型の構成を柔軟に変化させて真と控の位置を逆にしている。韓国の国の花にもなっている木櫨は中国原産と考えられており、日本でもすでに室町時代には記録がある。葵科芙蓉属の落葉低木で、切り花にはあまりされないが、庭に植えられて初夏から初秋まで花が咲き続く。木櫨の多くは一日花なので朝に庭で切って一輪挿しにすることが多いが、長めに切ると花器の中で順に花が咲い副材菊樺二種(葵科)入型」主材木斜体副主型(菊科)(逆勝手)(逆勝手)てくれる。枝は水切りののち下部の皮をはいでおく。作例の木樺は白色に底紅の「宗旦」と淡紅色半八重の「祇園守り」で、夏の普段のいけばなに重宝している。右横から見たところ真留面リc +~.基斜延長本体の花副投型4

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