テキスト2008
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あん考委〈〈−wct弓ω宮hhl山凶門(第三種郵便物認可1985年U月おU)桑原市持底流いけばなテキスト却号2008年5川l日発行(毎月l同1日発行)桑原市守慶流家元発行仙粛彩歳私は小さい頃から「おかき」が好きだった。幼稚闘の頃は東京の祖父の家に府た。時々口本橋の店に連れてもらっていたが、子供の私が退屈するだろう、それに一H中番頭さんにお守?乞させておくわけにもゆかない。祖父は何を思ったのか、番頭さんに寄席へ連れて行かせたのである。容一席である。番頭さんは多分少し心配そうな顔で、私一人を貴いて帰って行った。心付けでも渡しておいてくれたのか、’K中さんが塩煎餅とお茶をお役にのせて持ってきてくれる。多分私がおかきが好きだと云っておいてくれたのだろう。塩前…餅はおかきの一種だが家で食べているのほど上等ではなかったのだが、それでも喜んで食べていた。おかきならそれでよかったのである。祖父は甘A凡だったので、お菓子は干潤らびて捨てるほどあったが、私は見向きもしなかったそうである。ただ簡がきらいだったにすぎない。チョコレートはこんなおいしいものは他にないと喜んで食べていた。タ務草は晴間草といった方が良さそ未だに、最上級の和菓子と中程度のアップルパイが並んでいたら、ついアップルパイの方に手が出る。少し大きくなった頃、何故「おかき」が好きなんだろうと、よくよく考えたことがあったが、さっぱり理由がつかめない。反対に嫌いなものは、定価五二五円EG一\\いくつもの理山をつけて、どうして嫌いなのか説明できる。だが好きなものは、「ただ好き」としか一五いようがない。人に対する好き嫌いは食べ物より理由がつけにくい。とくに異性に対する好き嫌いはかなり暖昧である。自分はこういうタイプ(容貌・性格)が好きだと常々云っていても、それとはかけはなれた人を好きになることがある。本人に、君が好きだと云っていたタイプと大分違うように凹心うけど、どうして好きになったのと理由を聞いても「好きになったんだから仕犠がないでしょう」という返事しか返ってこない筈である。好きになることの桜源的な心の仕組みは解明しょうがないことらしい。好きになったのはつかみょうがなく、それは縁というより他に思いようがない。だがその御縁は大切にしてこそ値打ちがでてくるのである。淡色のタ務草は確かにその命名の山来は納得できるが、この濃い紫のうである。あまり他系統の花をとり合わせたくなかったのでトルコ桔梗の紫、エピデンドラムの紫紅色でまとめた。花材タ霧草トルコ桔梗エ。ヒデン足付白色紬角型花器←vuロ745由ft一ブムタ霧車仙粛ω印mwDKEnoヨ

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