テキスト2008
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つつじ榔蹴花型草型花器梅花皮紬水盤苔のよくまわった郎関の古本はいいものである。化屈でいい枝だなと思って持って似る。だがいけはじめると、中々計算通りにはゆかない。勿論きっちりした行の花刑七を考えていたわけではなく、「草」の気位な形にいけるつもりだが、選んだ枝が中々うまく組み合わせられない。携められれば有り難いのだが、苔のよくのった枝は、一寸まげただけでボキッと折れてしまう。梅のような粘りのある枝でも、苔がよくつくと太さ二Yぐらaγぐいの枝でも、生きているのは芯のらいだけで、その部分でさえ脆くなっているもともと折れやすい郎蹴は、そのままの形で何とかいけ上げなければならない。それを与えるのが面円いのかもしれない。生花である限りは水際もしまりよくすっきり立ち上がらせたい。それぞれの枝の出口の高さも考えなければといけたのがこの生花である。控{山万白置所司9

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