テキスト2008
23/145

あんfすもも仙対医厨司木瓜紅白花型草型副流し花器濃紺紬水盤十一月下旬から咲き始めた木瓜は四月頃迄、色々な品種の木瓜が咲き続ける。木瓜は菩蔽科の樹木だが仲間の種類はかなり多い。いずれも花は五弁が基本になっているが樹形は少しずつ違っている。だが年に何度かいける桜、梅、桃、木瓜以外は、同じ蓄蔽科の樹木であっても、梨、杏、李などは、いけられているのを見ても杏だか李だかすぐに々笠削が思い浮かばないことがある。私達は植物名のごく一部しか知っていないのである。それでも、いけばなという歴史の積み重ねのお陰で色々な植物の生態を知ることができている。そして、いけばなでは植物学者とは少し違った角度から観察している。例えば問季咲種の杜若だと、春夏秋冬それぞれの季節の生態をこまかく捉え、その特徴を強調していけ分ける。植物学では、あまり問題にしない特徴なのだが、それがいけばななのである。7

元のページ  ../index.html#23

このブックを見る