テキスト2008
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み分けている。そんな異国の環境を真似て大切に育てられ、手元にやってくると思うと扱いも慎重になる。花茎が短いのでカトレヤホルダーに挿していけることが多いが、口の小さな花器にシンプルに投入にした。花材カトレヤオンシジウムミリオクラダス銀紋黒粕花器(森野彰人作)桜草属(プリムラ)の園芸植物の小で、現在最も親しまれているのがこのプリムラ・ポリアンサではないかと思う。ヨーロッパが原産地で、十七世紀頃から閑芸植物として栽培されるようになって、多くの美しい品種が生まれた。開花期は初秋から晩春までと、期間は長いが、名前のせいか、早春に白花のチューリップととり合わせてみると季節らしさが感じられる。桜草属は日本にも自生種がある。北海道から本州や九州にも分布している。日本の桜草はヨーロッパの園芸品種より一茎の花の輪数は少ないが清楚な美しい花である。作例は鉢摘を根洗いで使った。花材プリムラ・ポリアンサれ花チューリップ花器濃紺紬水盤ポリアンサ楼子3 イじ持

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