テキスト2008
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をA喫ぎとってくれればいいのである。赤芽柳椿花型行型二種挿この赤芽柳の生花は素渓(ケンチャン)の稽古花である。勿論私が手直ししているが、何とか自分でいけようとしている姿がいいのである。だが彼は短気なのか花の前に坐っている時間が大変短いのである。そして草花物より枝物が好きだと云っている。毎週の稽古には枝物を与えているのが何とか柳だけでもまともにいけられるようにしてやりたい。だが私の教え方は大変甘い。反省はしているのだが:::。彼とはよく一緒にいけばな展を見に行く。会場に入ると生花ばかり選んで眺めている。他流の花を丹念に見て向分がいいと問中つのが見付かると、「おじいちゃん、ちょっとついてきて」とその前に連れて行く。見ると成る程いいのである。自分ではまだそこまでに至っていなくても、いいものがわかるというのは大切なことである。他流の生花と花型はちがっても、その花の良さ花器煤竹寸筒万鉱;岡留イ山6

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