テキスト2008
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−』むらさもベにまんさく紫式部はくまつづら科・紫式部属の落葉低木でH本および朝鮮半島、中国に分布している。秋に紫色の小さな実をたくさんつける。「源氏物語」の作者の名前がつけられているが、む「こら竺紫1の梧L」命3み。名み別以む名・前はは「何実と紫」呼「ば米れのて木い」たでの、だ花のろ奮うは。占薄名紫は色のマッチ棒の先に似ていて、たしかに米粒にも見える。漢名では「紫珠」くしとなっている。また縄文時代に紫式部でつくった櫛が髪飾りとして使われていたそうである。太い部分は小道具の柄にもされている。紫式部の仲間では紫式部、小紫、大し年一入部が知られているが、花材で一番多く使われるのは小紫である。紫式部が日当たりのよい山地に生えて、枝の先端まで枝分かれするのに対し、小紫は山地の湿地に稀に生え、枝は中ほどで分校して先端が垂れる。また実が一回り大きな大室入部は室入部虫垂で暖地の海岸付近に生育し枝も太くなる。あまり多く出まわらないようだが、遠くドイツでは大紫式部の立派な枝が北屋で売られていた。確か母が純白の百合(カサプランカ)とで投入をいけていたが、百合の強さに負けていなかったのを覚えている。作例に使ったのは小紫で、まだ充分に紫色になっていない。思い切って小枝を一日一ばらばらにし、向きを凡ながら束ねて足もとを括ってから投入にしている。色付きかけた丸葉の木を花器の口元に集め、そのうしろから’什花の秋明菊をのぞかせると、小さな紫色が優しく浮かび上がった。花材紫式部(正確には小紫)秋明菊(別名、貴船菊)九紫の木(別名、紅満作)花器紫紅彩紬花瓶2J‘ニ的主む紫らさ式きし部きぶ仙渓9

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