テキスト2008
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ふりいみちのりpトhιh、v、iv。月YlJし、、−f、。からあいけいとう鶏頭は夏から晩秋にかけていけられる。夏のうちは赤花で小型の久留米鶏頭が主流であったが、葉が小ぶりで美しい。やがて秋が近づいてくると、黄色やオレンジ色がまじりはじめる。茎が平たく常化した大輪種の鶏冠鶏頭もでてくるが、この鶏冠鶏頭には秋色の微妙な色違いの花があることに驚かされる。鶏冠鶏頭の多くの色の中から自分の好みの色の組み合わせを選んでいけるのも、この季節の楽しみである。あとは色鮮やかな紅葉樹があれ鶏頭は熱帯アジアが故郷で、インドから巾同を経て古く円本へ伝わった。万葉集には「韓藍の花」の名前で同首詠まれている。韓の国から米た藍の意味で、昔はこの花を染料に江戸時代、桑原冨春軒の立花にも鶏頭を真にした絵があるが、その頃はすでに「鶏頭」と呼ばれていたようである。また長谷川等伯が秀吉の依頼で揃いた京都智積院の障壁画「楓図」には、白花の鶏頭が多く描かれて、楓の紅葉を際立たせている。秋の鶏頭は鮮やかな色彩を楽し花器韓藍の花・鶏頭仙渓仙驚彩歳平均気温は昔とくらべて上がってはいる。だが中秋である。日の出は遅くなり、入り口は確実に早くなってきた。太陽は少し南に寄ってくれたので東西の通りにもピルの日蔭ができてブラブラ歩きの道程も延びてきた。私のよく渉く御池通、錦小路、寺町通の古本屋、三条通の十字屋(音楽)。そして河原町通のジユンク堂は大抵七階の歴史書コーナーで一時間ぐらい読みたい本を探す。本をかかえて通りに出ると、東山も北山も緑が鮮やかに、間近に見える季節である。今日はあと大してしなければならない用事はないなと思うと、ついふらふらと出かけてしまう。京都の郊外にはあまり人のこないお寺が沢山ある。そんなお寺の本堂の回廊で本を枕に買ってきた本を読むのはたまらなく心地良い。たまに住職さんが、「何読んではりますねん?」と声をかけてくることがある。「夢梁録です」と答えると「たしか杭州の昔の様チを4背いた本ですな。私も三年ほど前、天台山の州りにん滑りましたが、肯い良い町ですな」住職さんは博識である。秋は円が短い。いい気分で家に帰ると丁度夕食の時間になっている。11 線夏与鶏込櫨5冠手鶏イEii.ft 器五色JAし話J人’−、.。

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