テキスト2008
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しおん紫苑花型行型花器燥焼陶水盤紫苑は秋風を感じ始める頃の、大切な伝承生花の花材である。平ム女時代から庭などに植えられてきた、菊科・紫苑属の大型の多年草。「生花七種惇」花菖蒲擬宝珠の七種の生花は、植物の出生を理解し、葉の姿をいかに生かすかを習得するため特に大切とされてきた。その中でも紫苑は、葉蘭や擬宝珠とともに、出荷量が年々少なくなってきており、稽古日にあわせて前もって或る程度の数を注文しておかないとなかなかいけられなくなってきた。紫苑の生花は、葉よりも花を高くする。二花七葉、又は三花九葉とし、花は葉株のうしろへ立てる。三花の場合は留に花を入れず、控の後ろへ花を低くのぞかせる。ほっておくと一石くらいになる花なので、細くしまった花と小型の丈夫な葉でバランス良くいけたい。い鳶葉ち尾蘭はつ杜水か占若つばた皆小+処仙渓5 仙

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