テキスト2008
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花型行型花器灰色紬八角瓶存に枝先に芽吹いた棋や伊吹、証木も夏を越すとしっかりした濃緑色に落ちついてくる。これらの枝物花材は、年に何回も稽古に使っているが、花屋にその円の生花花材を選びに行くと、日によって同じ五本束でも、すんなりと伸びた行儀のよい束であったり、一本の太枝から沢山小枝の山ている束だったり色々である。すんなりしたのは基本的な花型にいけるのに都合がいい。小枝の多いのは草の花型に向いている。稽古では枝選びから始めるので、Aの人には副流し、Bの人には留流し、Cの人にはまとまりのいい行の花型にいけ上げてもらったりしている。そして、いけばな展用に注文する太枝の槙には、根元に苔がついていたり、細い枯校がついていたりする。標準的な稽古花からそんな槙への移り変わりは楽しいものである。7 イ山ヨ白正加司槙l

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