テキスト2007
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枯色を彩るアジア南北使った枯アナナスは、何という名前の品種なのかわからない。だが形が崩れず、いい色に枯れている。こんなのを凡るといけてみたくなるのである。この枯アナナスにはやはり赤い花がほしい。二、三目前花屋に行ったとき、少しくすんだ赤のレナンテラを見たのだが、まだ生きのいいのが残っていた。良さそうなのを選んでいると「これ合うでしょ」と里芋科らしい観葉植物の業を切ってきてくれた。里芋科の植物の葉だろうが栽培業者は付けている。花器は先代(十三世)が五十年ほど前に注文して作らせたもので、これと同じ柄の小型の花瓶もあった。かなりの数を作ったので未だにお持ちの万もあるかもしれない。内側の朱色が見、えるように左側をあけていけた。花材枯アナナス花器杭秘の故郷は中国東北部から朝鮮半色向。ヴアンダは熱帯アジア。どちらも廿の中阿の支配地域の辺境の花である。桔梗の日本への渡来は古いがヴアンダが切花として、常時売られるようになったのはつい最近のことである。紫のヴアンダと円い桔梗だけのとり合「コーヒーカップ」と変な名をコーヒーカップ(葉)レナンテラ・コッキネア八表紙の花〉仙粛大型深鉢〈2頁の花〉仙粛2

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