テキスト2007
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市品小行令と一足早くに紅葉した七竃をとり合わせると、北国の移ろいゆく八月はこんな感じかなと想像させられる。持に出した七龍の小校がひときわ赤い。静かな見せ場になっている。頁の花〉丙洋山午芽父と母のいけばな作品集「花ふたり・京都いけばなの四季」には鴨川の床でほ,が木僅をいけている。’引に底紅の花が爽やかに揺れている。母のいけばなは葉の一枚一枚にまで生気が宿っていながら、ゆったりとした温かみも感じる。ついまとまった花形にしてしまうと、「萎縮したらあかんでえ」とよく付に注意された。細部にまで気を配りながらも花の勢いを大切にした母のいけばなは、流派の皆さんの巾にしっかりと生き.ついている写真撮りの後で庭に植えた木樺は、今年も沢山の花を咲かせている。庭の木むく櫨げ瓶〈花材木樺花器江川什磁線刻本盤仙渓3 面IJ瓶

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