テキスト2007
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赤芽柳水仙花型真の行型花器灰白色紬花鉢枝振り。赤芽柳は山猫柳と猫柳の門然交雑種ということである。自生している猫柳の枝は、校先で何本かに分かれていて、種皮が脱げ落ちると、綿毛のような荷の先に黄色い花粉がつく。数本の短枝に花が開くと、早春の川岸が暖かく彩られる。赤芽柳は元々そんな枝振りで、校先から一ーで一卜γの短枝が五、六本分かれ出てたのが、その安だった。枝どりの工夫がよくなければ良い姿にいけ上げられなかったが、そのいけにくさをなくそうと、いつ頃からか、スーパー亦茅という校分かれのない点直ぐな赤芽柳が育てられるようになり、そんな赤芽柳ばかりになってきた。数生け(七十本とか百本」するのには都合はいいが、私のように十五本ぐらいまででいけ上げようとする者にとっては、そんな赤芽柳には而円みがなくなったと感じる。作例は真や副の分かれ口を腰高にいけた一瓶だが、冬の岸辺で餌をあさる鷺のような格好である。真留高lj6

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