テキスト2007
129/143

いろあいワラタ紫式部とはいい名前をもらった植物である。紫式部には写真のような小粒の内然品種と大粒の内然品種もある。この二つをいけくらべてみると、大粒品種は色彩効果は大きいが、小粒の方は小紫ともよばれているが、冬枯れの庭で見る実の色は名前通り上品な感じである。あまり大きな木ではないが、か細い枝が群がって立ち上がる。小紫にはやはり昔から親しまれている和花がいい。とり合わせた黄菊は、レモン色のきつい黄色ではなく柔らかな色相の品種を選んだ。好みの配色の一瓶である。花材紫式部花器テロペア・スペキオシッシマの、っち、作例に使ったのは、ワラタともよばれている。オーストラリアの先住民アボリジニがそうよんでいた名前である。そしてオーストラリアのサウスヴェールズ州の州花ということである。とり合わせたのは白蓄積とスモークトゥリlの紫色の葉である。スモークトゥリーには白花種と紫花種があるが、紫色の花の方には作例の式部八十頁の花〉楼子(小紫)黄菊紫色紬花瓶〈十一頁の花〉楼ように紫色の葉がつく。ワラタは二、三江の木で、その頂γほ部に花径トどの花柱が二五O伺集まって咲き、外側は総位である。花材ワラタ(現地名)スモークトゥリl白蓄積花器ザリガニ文様深鉢紫ハU

元のページ  ../index.html#129

このブックを見る