テキスト2007
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丸葉の木の色着き仙渓がHの覚めるような赤色に染まっていたりする。さ秋に出てくる丸葉の木には、いろんな色の葉がついている。ト江に伸ばした校の葉はまだ色品位引いておらず緑色。布前方に出した校は、ほとんどの柴が色府きはじめているが、来によって亦茶色から燈色まで色活き万が追う。中には業の赤ちゃんのような小さな丸い葉らによく見ると、一枚の葉の表面も、太陽の当たっていたところだけが赤くなっているのがわかる。産地からはるばる向分の手元へやって来てくれたのだと思うと、さまざまな色のどの葉にも愛着がわいてくる。輸送の聞にもみくちゃになった葉や、虫食いのひどい葉は取り除き、葉の重なり具合にも気をつけて自然な姿に直しておく。稽古花の場合は枝をいろんな角度から大きく見て、主になる枝が役枝のどの位置におさまれば一需生き生きするかを考える。そしてその形に作わせて花を加えてゆく。大作の投入などに本数を多くいける場合は、とり合わせる花とどのように構成するかを頭の中に情きながらいけ進めることになるが、そのときも、まずどんな枝があるのかを見て覚えておかないと思い描いた形にはならない。日頃の稽古で枝の性質を感じとってそれを生かすにはどうすればいいのかを考える。そういう積み重ねが大切である。丸葉の木は満作科丸葉の木属の落葉低木。中部、近畿と広島県に内生し、花は秋に赤い糸状の五弁花がまばらに咲く。実の形も可愛く、丸いハlト型をしている。行紫と薄紅色の龍脈で秋色を深め、向い男郎花を背尽に加えて色の冴えをねらった。化材九柴の木龍脈男郎花花器上肌陶花瓶りんとうおレ−』tl11

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