テキスト2007
117/143

←レい口五U44・ロノ白5むよあザ〈夏櫨の実と紅葉楼子この頁に使ったリコリスは、多分以の終わり頃から咲き始める夏水仙の栽培品穂だろう。リコリス属(彼岸花属)は九月の下旬に、問の畦や川岸の叢で内パト亦な花の彼岸花を、正にして、ハ彼岸花、黄色の鍾魁水仙、作例のような色の夏水仙、オレンジ色の狐のか剃Aそ万aなどがH本に自生している。リコリスによく似たネリネは別属のアフリカ原産の草花である。花には様々な気候と風土性があり、それに従って開花の季節がある。それを出生とよんでいる。いけばなは色と形によって構成されているというものの、ただそれだけでなく、季節という出生のニュアンスが大きくとりこまれることによって、はじめて一瓶のいけばなとなる。そんな立味で、いけばなは一瓶の、いきものだと云えるのかもしれない。父は時々無季節的ないけばなを試みているが、かなり難しそうである。それは色と形だけで季節抜きで花をいけようとしているのだから。夏櫨、夏水仙、ボlロ菊のとり合わせは季節にも適っているので安心してのびのびといけられる盛花といえると思う。リコリス黄花ボiロ菊赤茶色紬深鉢花材夏櫨10

元のページ  ../index.html#117

このブックを見る