テキスト2006
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しゃくやく巧薬〈ぷ紙の花〉倉敷の均一〈花型行の花型花探白竹寸筒五月は新緑の季節。山は初々しい緑色に萌え、街路樹でさえ見上げていると新薬の清々しきに活力をもらえる気がする。いけばなに緑が必要なのを改めて感じるのもこの季節である。鳴なる子−』百申合や下一羊歯なども時季となり、水際に爽やかな風を感じさせてくれる。表紙の生花は小輪種の均薬で「さっき」という品種である。葉が小さくしゃんとしているので生花にむいている。咲くと小から花弁状になった蕊がこんもりと盛り上がるように顔を出す。充分水揚げをしておき、花の重みを考えて慎重に挽めて手早くいけあげる。一頁の花〉楼子毎月倉敷の叔母の家に稽古に通っている。郊外なので宅がとても広い。お屋敷の西の向こうの丘の麓は桃の畑。花が開くと淡桃色の雲が青空から舞い降りてきたよ、つに見、えるそして、その上を時々小鳥の群が通り過ぎて行く。このリュlココリlネの花をいけているときは、そんなことは思い浮かべずにいけていたのだが、いけた写真ができてきて、この頁の大きさ仙渓2

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