テキスト2006
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おおよそ木花瓜型仙草の草型副流し花器備前焼水盤生花の格山に木瓜を注文すると、一人一人枝取りをぶ平に教えなければならない。他の枝物花材なら大凡の樹形が決まっているので説明しやすいが、木瓜は枝の分かれ方が不規則で、花が下の方にしかついていなかったりする。テキストや、いけばな展の私自身の木瓜の生花の場合、花屋で束を解かずに持って帰る。そしていける用意をしてから束を解く。どんな枝が出てくるかが楽しみなのである。時々宵く考えこまされるような枝が現れるが、何とか形にまとめている間に、木瓜の出生姿形も少し理解できるよ、つになる。この作例に使った木瓜は、水際が真直になるように携めたが、あとは殆ど形をつけていない。留の枝は太い枝が百一角に跳ね上がっている所で切りとってもいいのだが、折角ついているのを外すのが惜しくて残した。但しバランスはあまりよくない。留菊V 7

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