テキスト2006
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こド・勺お(第−二種郵便物認可1985年日月お日)桑原専慶流いけばなテキスト叫−山口す2006年2月l日発行(毎月l回1日発行)桑原専度流家元発行定価一、O五O円(税込)一ニ石一\\者名毛・一内「−JξmHFmwH・m凶’ωσコR2・。。ョ仙禁彩歳初めてのR&M展は一九七五年の三月八日・九日、新築の京都の朝日会館の柿落としとして開催した。一九七二年にも大阪の朝日会館で私と素子の主催した桑原専慶流大阪展があったが、これは先代(十四世専渓)にも協力して頂いたいけばな展なので、R&M(隆士ロ・素子)展とは云えないと思う。私がいけばなを始めて四年自のいけばな展である。純粋に二人でのいけばな展と云えるのは、このR&M展からである。中年になってから、いけばなを始めた私には、いけばな展に対する先入観がなかった。それまでのいけばな展というと、ベニヤ板に紙を貼った背景の前に紙貼りの台。そこに鹿爪らしく花を飾り、「結構なお作でございます」と云わせるようなものだったように思う。だが二人のいけばな展をやってみようとなると、花も会場も随分趣の変わったものになってしまう。先代十四世は絶賛してくれたし、見に来て下さった小原曲ば雲先生も、「これからのいけばな展は、こうでなくてはいかんな」と仰ってた。自分達が精魂こめていけた花。それにはそれだけの場を作りたい。二人はそんな想いでいけばな展を開催し続けてきた。今回の三代展でも相棒素子の想いは私の中で元気に生き続けていた。

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