テキスト2006
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渓仙渓山木村盛泰作としよう八十六頁の花〉山の湿った冷たい空気。杜松の尖った小さな葉に無数の朝露が光っている。一本の幹から分かれ出た枝を切らずに型に納める。独りよがりにならず納得のいく枝の扱いができるようになるまで、騎ることなく修練を重ねたい。主瓶花材社松花器煤竹掛花器山椿花器線刻青白磁水盤八十七頁上の花V冷たい風に頬を赤く染める冬芽。その内側には小さな命が銀色の綿毛に包まれて、じっと春の訪れを待っている。花材赤芽柳花器白斑文花器〈十七頁下の花〉大きな松樹天目の鉢にたっぷりの水。いける花には品格と重量感が求められる。そこに生えてきたかのような生き生きとした姿にいけあげたい。椿はその締麗な花に惑わされず、葉の繁りと幹の姿を目で追って、全体の構成を頭の中で組み立てる。長く伸ばした副の枝先が茶色く照って美しかった。花材椿(淡紅色)花器松樹天日深鉢杜松と椿の生花二瓶飾り赤芽柳の生花椿の生花u凶瓶屯材市川博一作近藤豊作山,,、,川,aE, 渓16

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