テキスト2006
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みんかもい〈問育(の仲化〉〈五盲目の十化〉枯蓮立花枯草蓮の葉は枯れると、縁が捲き上がって、傘を逆さまに開いたようになる。ここで使ったのは七月の末頃に切ってきて、葉が平たいまま乾燥させたものである。七十枚のうち形良く枯れてくれるのは二十枚ぐらいだが、今年の蓮は切ってから五ヶ月にもなるのに、まだ緑色が残っていた。もう少し茶色く枯れてくれた方が冬枯れの感じが強いのだが:::。花材冬の杜若正真花器枯風知草、枯蓮、枯薄をいけた。私は枯草が好きである。特に稲科の宿根草を好んでいける。初冬のよく晴れた日、河原の芦の茂みの中に寝転がると、風は遮られて暖かく、自分の体の分だけ青空が見える。そんな思いがある所為か声や薄とその仲間に親しみを感じるのだろう。毎年京都駅の新幹線コンコlスで催される「京の冬の旅・いけばな展」にも枯芦や枯薄をよく使っている。広い水盤を使った冬の生花。花材、王株枯薄照葉集、菊花器古銅立花瓶明・嘉靖年製水盤来菊前世枯蓮真副請流枝胴控枝見越子株水仙所辰男司芳白正府司5 {山{山

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